Grouth Link GROUP グロースリンク
社会保険労務士法人

0120-758-464 お問い合わせ
TOPニュース&ブログブログ従業員の「手当」のこと、考えてますか?

2025年05月28日 (水)

ブログ

従業員の「手当」のこと、考えてますか?

こんにちは!

名古屋の社労士 グロースリンク社会保険労務士法人です

 

最低賃金がどんどん引き上げられている昨今、基本給や手当の設定についてご相談を受ける頻度が増えてきました。従業員の給与を考える際、基本給に加えて重要なのが「手当」です。手当は、従業員のモチベーション向上や生活の安定に繋がり、ひいては企業の成長にも大きく貢献します。今回は、代表的な手当の種類と、それぞれの手当がどんな状況で効果を発揮するのかをご紹介します。

代表的な手当の種類

手当には、様々な種類があります。ここでは、特に導入を検討されることの多い以下の5つの手当について見ていきましょう。

  • 役職手当: 役職に就いている従業員に対し、その責任や業務内容に応じて支給される手当です。部長、課長といった役職が明確な企業で導入されています。
  • 能力手当: 従業員個人の持つスキルや能力、知識に対して支給される手当です。特定の資格の有無にかかわらず、その従業員が業務で発揮している能力を評価して支給されます。
  • 資格手当: 業務に関連する特定の資格を取得している従業員に対し、支給される手当です。例えば、IT企業における情報処理技術者資格や、建設業における施工管理技士などが該当します。
  • 家族手当(扶養手当): 従業員が扶養している家族(配偶者や子どもなど)がいる場合に支給される手当です。従業員の生活を経済的にサポートする目的があります。
  • 住宅手当: 従業員の住居費の負担を軽減するために支給される手当です。賃貸住宅に住んでいる場合や、住宅ローンを組んでいる場合に支給されることが多いです。通勤手当を下げるために、会社の近くに引っ越した従業員に対して住宅手当を支給、というパターンもあります。

各手当が効果的なのはどんな時?

これらの手当は、それぞれ異なる目的や効果を持っています。自社の状況や目指す方向性に合わせて、最適な手当を検討することが重要です。

従業員のスキルアップ・売上アップを期待するなら

従業員のスキル向上や会社の売上への貢献を促したい場合は、役職手当、能力手当、資格手当が非常に効果的です。

  • 役職手当: 役職に就くことへのインセンティブとなり、リーダーシップの発揮や責任感の向上を促します。結果として組織全体のパフォーマンス向上に繋がります。
  • 能力手当: 従業員が自身のスキルを磨き、業務に活かすモチベーションを高めます。特定のスキルを持つ人材を育成したい場合や、専門性を重視する職種で特に有効です。
  • 資格手当: 従業員が積極的に業務に関連する資格取得を目指すきっかけになります。これにより、従業員個人の専門性が高まり、それが会社のサービス品質や競争力向上に直結します。

これらの手当は、従業員の**「頑張りが報われる」**という意識を高め、自律的な成長と業績への貢献を促す強力なツールとなります。

福利厚生や採用面での効果を期待するなら

従業員の定着率向上や、優秀な人材の獲得を目指す場合は、家族手当(扶養手当)や住宅手当が有効です。

  • 家族手当(扶養手当): 従業員の家庭環境を考慮し、生活の安定をサポートすることで、従業員のエンゲージメントを高めます。特に家族を持つ従業員にとって、会社への帰属意識を高める要因となります。
  • 住宅手当: 従業員の生活費の中でも大きな割合を占める住居費の負担を軽減することで、安心して長く働ける環境を提供します。特に都市部など住宅費が高い地域で働く従業員にとって、大きな魅力となります。

これらの手当は、従業員の**「生活を支える」**という会社の姿勢を示すことで、安心感や満足度を高め、離職率の低下に貢献します。また、求職者にとっても、これらの手当が充実している企業は魅力的に映り、採用活動において有利に働くでしょう。

手当の導入は、従業員のモチベーション向上だけでなく、企業のブランディングや採用戦略にも大きな影響を与えます。自社の経営戦略と従業員のニーズを深く理解した上で、最適な手当制度を設計してみてはいかがでしょうか。

 

その他、ご不明な点があれば

名古屋の社労士 グロースリンク社会保険労務士法人までお問い合わせください!